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かぐや姫の物語

 

見たいと思った映画でも公開初日に行くことって殆どないのですが、ちょうど予定がなくなって1日まるっと開いたので見に行く事にしました。
公開している映画館が多いせいか、わたしが見た回が2回目だったせいか、人の入りは6割~7割と言う感じ。前の方の席は数えるほどしか人がいなかった。ロビーにはあんなに人がいたのに。

「風立ちぬ」とほぼ同時に制作が発表され、先に公開された「風立ちぬ」はジブリ初のファンタジーなし大人映画という見方で楽しめました。この作品も作画を見る限り子供向けとは言い切れないのかなと思いましたが、原作を知らない子供もさすがに少ないだろうし、作画でもまんが日本昔ばなしのようなとっつきやすさはあったと思います。

消化不良気味なシーンもいくつかありましたが、作画自体は嫌いじゃないよ。帝の顎以外はね(笑)



上映時間2時間17分。この長さがすでに子供向けとは言い切れない。

「今は昔、竹取の翁といふものありけり」と言うよく知られた、しかも学生時代に散々暗唱させられた古文から物語は始まる。まるで「まんが日本昔ばなし」のような展開。まぁ竹取物語ですしね。それ以上でも、それ以下でもない。
ストーリーも子供の時に読んだ「かぐや姫」そのままだった。原作に忠実に作られたものだと言うことは映画を見ていればわかる。そこにキャッチコピーにも使われた「姫の犯した罪と罰」と言うかぐや姫を取り巻く人の不幸や苦悩が織り込まれ描かれている。

翁が竹林で授かった赤ん坊は最初手の平に乗るほどのサイズしかなかったが、乳を飲むたび体が重くなるほど成長が早かった。やがて近所の子供たちと元気に遊び回るようになり、彼女は「タケノコ」と呼ばれるようになる。その中で1番年長の捨丸を実際の兄のように慕う。
時には畑から瓜をこっそり盗んだり、時には雉を追いこんだりと野山を駆け回る日々。しかし美しく育った彼女の幸せを願う竹取の翁が都に屋敷を立てたことから、その楽しい日々は突如として終わりを告げる。
そして連れて来られた大きな屋敷で、彼女の「高貴な姫君」となるための教育が始まる。

竹取の翁の考えている幸せと、姫の考える幸せが100%ずれている。嫗は姫を思って寄り添う姿勢が見られるのが救いだけど、翁はやたら高貴な身分に拘り姫を嫁がせようと必死になってお金や身分、名誉にしがみついているのが見ていてやりきれない。いい加減気づけよと思うんだけど、失ってみないとわからないものってあるしね。

姫の名付け親をと頼まれた斎部秋田は、目の前に現れた姫を見て余りの美しさに目を見張る。秋田は凛としたしなやかな強さを感じさせる美しい娘を「なよたけのかぐや姫」と名づけた。かぐや姫の噂は徐々に都中に知れ渡っていく。
やがて姫には5人の求婚者が現れるが、自分への美辞麗句に例えた幻の宝物を持って来て欲しいと言う難題を突きつけ、5人を退ける。実際に持ち込まれた物は全てが贋物だった。そんな中、ツバメの子安貝を探していた石上中納言が腰を強打し、亡くなったと侍女から聞かされたかぐや姫はますます心を閉ざしてしまうようになる。

よく映画紹介で使われていた、姫が屋敷のふすまを蹴破って着物を脱ぎ捨てながら走り去っていくシーン、今思うとあれがかぐや姫の暴走する感情をとてもよく表していたなと思う。走り続ける姫はやがて自分の生まれ育った里へ戻ってくるのだけど、自分の家だった所にはすでに別の人間が生活していて、捨丸たちが住んでいた家もなく、木を生業とする職人だった一家は別の山へと移って行った後だった。月が見つめる中、姫はついに力尽きて倒れてしまう。その周りを月の使者たちが見守りながら飛んでいた――というシーンは実は夢オチだったんだけど、この辺から月へ帰るフラグは立っていたんですね。

かぐや姫への求婚はその後も止む事はなく、屋敷の前へ文を持った男たちが一目会いたいと群がる毎日が続いていた。そして噂はついに帝の元へも届く。5人の貴公子を袖にしたと言う姫に帝は興味を示し、屋敷へお忍びでやってくる。美しい姫の姿を記帳の影から見た帝は思わず背後から姫を抱きすくめ、求婚する。「私は誰のものでもない」と言う激しい拒絶は、皮肉にも「もうここには居たくない」と言うSOSとなってしまった。かぐや姫は翁と嫗に自分は月の世界の者であり、8月の満月の夜(十五夜)に月へ帰らなければならない事を打ち明ける。

月の世界は清浄で不老不死。悲しみや苦しみがない代わりに喜びもない。しかしこの世は色んな感情と混沌に満ち、生と死が巡り続けている。かつて地球から戻されたと言う月の天女が歌っていたわらべ歌を聞いてしまった姫は、目の前に見える青い星に憧れめいたものを抱く。そして赤子の姿で地上に降ろされ、この世で生きとし生けるもの全ての素晴らしさを知った。所帯を持った捨丸と再会し喜びと共に世界中を飛び回るシーンは、今まで生きてきた中で感じた全ての事と、たくさんの生を育くみ続ける大地への感謝が現れている。(その一方で、すでに妻帯者である捨丸に一緒に逃げようと持ちかけ、捨丸もそれを了承しているのはどうなのかと思ったけど…)
生きるという事は、喜びも悲しみもこの世の全てを受け入れると言う事だ。しかし、たった1度の拒絶が姫と彼女を取り巻く人たちの運命を決めてしまった。そして十五夜の夜、別れはやってきた。

この世であったことを全て忘れてしまうと言う月の衣を着た瞬間、かぐや姫は人間から月の世界の人へと戻った。ふと小さくなっていく青い地球を振り返った時、流れた涙。記憶も残っていないのだから別れが悲しいなどと思うはずがない。けれど姫は確かに泣いた。僅かな記憶が残っていたせいなのか、それとも理由もわからないまま本能で流した涙だったのか。個人的には後者だと思っているけど。

結局「姫の犯した罪と罰」とは何だったのかと、疑問に思った人は多いと思う。映画の中でもはっきり言及されている訳ではないし、各々が何となくこうなんじゃないかな〜と思っている程度のような気がする。レビューサイトを見てみると様々な解釈があってそれはそれで面白かったです。
月の世界とは、かぐや姫を迎えに来た月の人々の中に仏様(らしき人)がいた事から浄土の意味もあるのかなと思います。その清浄な世界に住んでいた姫がふとしたことで地上への憧れと言う禁忌を犯してしまう。何だかエデンの園的な要素も感じます。
「姫の犯した〜」と言うコピーは、竹取物語そのものを根底から変えるような大きな意味がある訳ではないと思う。ぶっちゃけいらないと断言してしまうのはかなり乱暴ですが、この罪と罰への解釈を期待して見に行くと拍子抜けしてしまうかもしれません。制作側の解釈はあれど、結局は見た人それぞれの解釈に任せる意図はあると思うので、映画観てすっきりしたい!と思う人にはどうかなと思う。ただわたしのように2日経った後でじわじわ納得している鈍い奴もいるので、ひと括りには出来ませんが。

かぐや姫役の朝倉あきさん、翁の声を演じていた地井武男さん。地井さんはこれが遺作となってしまいましたがお2人ともいい演技でした。媼役の宮本信子さんホントに包み込むような母性に溢れてました。姫の教育係相模の方役の高畑順子さんイメージにぴったりです。女童は声も姿もこけしのような愛らしさでした(褒めているんです)
しかし帝は何であんな顎星人にした…抱きつかれたかぐや姫がまるで虫けらを見るような目で睨んでいたのがなかなか強烈でした。あれは嫌だよねぇw

「風立ちぬ」と同じく万人に受け入れられるとは思わないし、ヒットするかと言えば難しいと思う。もし別のタイトルをつけるとしたら「新釈・竹取物語」と言った所でしょうか。
しかしこの映画の制作費に50億…どこに50億もかかってるのかそこだけは理解できない…な…

有妃 | 映画、舞台 | - | -
レ・ミゼラブル 名古屋公演

10/17(木)12:30開演を見てきました。



中日劇場は初めてだったんですが、PCの座席表見ている限りでは結構横長の劇場なんだなと言う印象。けど、入ってみたらそこまで横長でもないしどちらかと言うと小ぢんまりしているなと思った。わたしは15列目で見たのですが、隣の席の方がオペラグラスを持っていらして、準備いいなぁと思ったら劇場の方で貸し出ししてたらしい…
しかし未だにA席とB席の境目がわからないこの劇場。ぴあの先行でチケット取ったんだけど、何故か先にB席が売れちゃったからなぁ。きっと元々B席は少ないんだろうし。



物販のすぐ上に掛かってた。
ここはロビーですが、劇場内に入ると携帯電話が圏外になる設定がしてあった。



今日の出演者氏名。ネームプレートで入れ替える式ですね。
役によってはプリンシパルとアンサンブルと掛け持ちしている役者さんもいらっしゃっるようで(パンフレット見て気づいた)

新演出と言う話なんだけど、前の公演見た事ないのでどう変わっているのかはわかりません。



途中30分の休憩を挟んだ上演時間は3時間10分。舞台は映画とは違い、場面の移り変わりが結構早かったです。余談ですが右となりの2人連れのうちの1人が映画を見てなかったらしくて、ちょっと話が見えてこない、みたいなことを言ってた。確かに映画を見ている人だったらどこの場面かはすぐわかったし、DVDも出ているんだから是非見てみるといいよと内心思ってた。

舞台そのものを余り見る機会がないのもあるんですが、役者さんたちの力強い歌声が直に頭に突き刺さるような、そんないい刺激を受けました。改めて言う事でもないのでしょうが、歌が本当に素晴らしい。ファンテーヌ役の和音さんが「I dream a dream」を独唱する時は不覚にも泣いてしまった。まだ序盤なのに…!
ジャベール役の鎌田さんはやはり役の通り厳しい歌い方をするし、バルジャン役の吉原さんはもうすでにオペラのようだなぁと。ジャン・バルジャンの波乱の人生を見事に歌い上げていました。亡くなる前のシーンでは泣き声を入れての熱演にこっちが参りました。
オペラと言えば、マダム・テナルディエ役の森さんが1番楽しみだったのですが、期待を裏切らない演技と声量で終始圧倒されました。いかがわしい場末の宿の女将になりきってたね、あれは。テナルディエ夫妻はこの舞台ではイロモノなんだけど、演技の中に必ずネタ的な笑いを入れていた所がさすが。胸の谷間に客から盗ったものを入れて隠したりとか。

アンジョルラスは真っ直ぐな正義感に溢れていて、マリウスはコゼットへの想いと仲間の間で揺れ動く気持ちが歌によく現れていたと思う。ガブローシュ役の加藤清史郎くんも楽しみに見に行った1人ですが、歌もバリケードを抜けて弾を取りに走って撃たれて死ぬシーンは大人顔負けだった。(隣の席の人と清史郎くんよかったですねー、と会話までしてしまったw)
エポニーヌ役の平野さん。「On My Own」の独唱はエポニーヌの叶わぬ想いが十分伝わってきた。情熱的に歌い上げた後の最後の呟くような「愛してる」がすごくよかった。映画のエポニーヌが雨に濡れながら歌っているシーンを思い出しました。
声優としての知名度も相変わらずあったようで、パンフレット見ながらあれこの人って…みたいな話をしている人も見たし、物販では普通に個人のCDやDVDも売ってた。でも今後彼女が進みたいのはミュージカル女優なんだろうなと思う。あの歌唱力で声優だけに治まるのは確かにもったいない気もするから。

ニ幕はバリケードへの発砲から開演。照明と音と煙を駆使してて、なかなか緊張感あるシーンになってた。下水道や学生たちが戦いを前にして決起するシーンでは、後ろのスクリーンを上手く使って遠近感出してるんだなと言うのもわかりました。

展開が早いというのは上でも書いたけど、例えばジャベールが自殺するまでのシーンはちょっとあっけなさ過ぎたかな…ただ音楽ありきの作品なので全てが名曲の域だし、ミュージカル=音楽 の重要さをこれでもかと感じさせられた舞台でした。

有妃 | 映画、舞台 | - | -
キャプテンハーロック

 

非常にシンプルなパンフですが、よく見ると「キャプテンハーロック」のタイトルが隠れていました(帰ってきてから気がついたよ…)
公開から1週間経つともう上映時間が少なくなっちゃうのがな…3Dでは見る気なかったので
2Dの時間を探していたんだけど早い時間かレイトショーの時間かと言う極端さだった。結局16:10からの回を見ましたが、その日がたまたまメンズディだったせいか若い年代から中年世代まで男性が多かったです。ちょうどリアルタイムでアニメを見ていたんだろうな、と言う感じの方も見かけた。



ハーロック:小栗旬
ヤマ:三浦春馬
ミーメ:蒼井優
ヤッタラン:古田新太
ケイ:沢城みゆき
イソラ:森川智之
ナミ:坂本真綾

主な人物のキャスティング。タイトルロール見てたらたいてむさんとか浜賢さんとかあんげんさん、川田さんとかが脇役で出ていて「えっどこで?」と思った。

ハーロックはアニメ放映してた時見た記憶があるのですが、内容まではよく覚えていません。宇宙海賊と言う設定なので、人々からは疎まれていたとは思う。それよりも銀河鉄道999でクィーン・エメラルダスやトチローとゲスト出演してた時の印象の方が強いですね。
J・キャメロンが「空前の出来、もはやこれは伝説だ」とコメントしていたらしいですが、正直「そこまで言うんかいw」と思ってた。ただダイジェストだけでもCGの出来はすごいなと思ったし、完全オリジナルストーリーとは言え原作総設定は松本零士さんを踏まえているのだから、実写版ガッチャマンのような評価はさすがに受けまいと、ちょっとだけ心配してたのも真実。

やはりまず特筆すべきはCGの出来栄え。特に動作に合わせて揺れる髪の動きは繊細でした。他にも口元の動き、ガイア・フリートとの戦闘シーン、ハーロックのマントの翻り方など時々実写なのかアニメなのかわからなくなる事がありました(きっとわたしの目がいい加減なんだろう…)
惑星トカーガに次元振動弾を埋めに行き、そこで生息していた生物に襲われたヤマを助けに行くためにハーロックがアルカディア号からダイビングするシーンは、この映画の目玉でもあると同時に最もインパクトのあるシーンにもなっていると思う。またマスクをしている時のハーロックがイケメンです…
ただ、表情の変化などは普段見ているアニメと比べると豊かだとは言い切れないので、冷たいと感じてしまう人がいるかもしれない。が、そこは声優さんたちの演技力でぐいぐいと引っ張られますね。特にイソラ役の森川さん素晴らしかった。
アルカディア号は重厚で重々しい質感がよく出ていたと思う。黒い煙を吐き出しながら進む設定が、この世界での異質感を出しているなと思った。100分の1モデル出たら欲しいです。

脚本は専門用語がたくさん出てくる割には特に説明もないまま話が進んでいったので、多分こうなんだろうなという自分の解釈で見ていましたが、難解と言うほどでもないし、キャラが持つ過去や心情などもとりあえず理解は出来た。ヤマやハーロックが抱える重い過去と苦悩、「自分を縛るものと戦え」と言われ実の兄とハーロックの間で揺れる感情など、ヤマはこの映画のもう一人の主人公とも言えるので、その辺で遺憾なく存在感を発揮していたと思う。
惜しいなと思ったのは、時にヤマ、イソラ、ナミの三角関係の方がハーロックと地球に隠された秘密の方を食ってしまってるなと感じたことでしょうか。ヤッタランのケイへの密かな想いはよかった。ガイア・フリートとの戦いの後、どさくさにまぎれてケイの膝で寝てましたよね彼ww美女と野獣そのものの2人は微笑ましかったです。
ラストでハーロックが自らの眼帯をヤマに渡すシーンは、アルカディア号も含めてこれからの未来をも託すと言う意味合いがあるのでしょうが、このままハーロックは死んでいくのかと思っただけにそのシーンは特に言及されていなかった。後でパンフ読んだらダークマターのおかげでハーロックは不老不死の体と言う設定なので、それはないかとも思ったんですが、ミーメが消滅してしまった後ではダークマターの恩恵も受けられないだろうから、やはり死んだのではと。その辺は各々の解釈に任せると言う事かな。
あと、ミーメはあそこまで宇宙人宇宙人しなくてもよかったのでは。監督の意向で気持ち悪い(…)感じに設定したそうですが…それとケイのシャワーシーンは必要だったのか。

多分一番賛否両論あるであろう声優ですが、ハーロックの小栗旬はちょっと声が若すぎたかなと言う感じはする。でも全く合ってないとも言い切れないと思う。そりゃ演じていらした井上真樹夫さんには敵わないでしょうから、その辺を責めるのはちょっと違う気もする。ヤマに関してはオリジナルキャラだし、演じた三浦春馬は彼と似通った年齢だった?事もあって問題なかったのでは。前にも書いたけど、イソラ役の森川さんはイソラの神経質な性格を詳細に演じていらして実によかった。奥さんであったナミの生命維持装置を外してしまった後のシーンは、今までの彼の苦しみや痛みがそこに凝縮されていてかなり引き込まれるものがあった。
最後のテロップでトリさんの声を福田彩乃さんが演じていたのを知った時は吹きましたねww名人芸と言うにはもったいない、トリになりきっていましたよあれは。
声優を使わないと言われているジブリでも色々意見はあるものの、いい役者さんは声優でもいい演技をしてくださる人が多いのでヤッタラン役の古田新太さんなんてまさに適役だったのではと思います。

ハーロックを始めとした松本零士さんの作品で同一キャラが別の物語をリンクし、たくさんの繋がりを持っているところが好きです。トチローが出てきた時は999が見たくなりましたね。戦士の銃はハーロックが持っていたし、あの御馴染みの凸凹の帽子もちゃんと背景にあって嬉しくなりました。
過去作品のリメイク、または完全オリジナル作品だとどうしても議論が沸き起こるのはしょうがないんですが、わたしは後者の目で見ていたので純粋に楽しめたと思っています。
テロップのラスト、松本零士さんの描いたハーロックが映し出された時は感動しました。

レビューで「このCGで999が見たい」とコメントしている方がいらして、その気持ちよくわかります。

有妃 | 映画、舞台 | - | -
風立ちぬ


 

8/1に見に行ってきました。1日は感謝デーで映画料金1000円均一だったので人はかなり多かったです。

ジブリ映画は3年前に見に行った「借りぐらしのアリエッティ」を最後に劇場には見に行ってなくて(正直ジブリは自分の中で当たり外れも多いから)しかもそれも付き合いで見に行っただけだったので、自分から足を運んだのは実に「平成狸合戦ぽんぽこ」以来だったと言うwTV放映やDVD化するたびに全作品ちゃんと見てはいるんですが。
ジブリファンだとは口が裂けても言えませんが、金髪より黒髪のハウルが大好きだし、アシタカはジブリの男性キャラの中で1番カッコいいと思うし、千と千尋で出てくる食べ物はホントに美味しそうだと思う(ちょっと意味が違う)
ジブリ制作ではないけど、宮崎さんの監督作品では「風の谷のナウシカ」が1番好きで当時アニメージュでの連載も読んでて、未だに実家に原作本がある。今度帰った時持って帰ってくるか…

見に行った人の評価が分かれているのは、子供向けファンタジーのようにわかりやすくもなく、ハイテンションではないから、だと。物語の進み方が淡々としているので確かに小学生以下の子だと退屈するかもしれない。わたしの席の近くには男子高校生らしいグループも何組か座っていたんですが、彼らは見終わった後どんな感想をもったんだろうか。ちょっと聞いてみたかった気がする。飛行機好きだと言うんなら納得ですが。

繰り返し見たい映画ではないけれど、映像も音楽も綺麗。見ていて手に汗握る事はないけれど、静かな気持ちでストーリーを追える、そんな映画でした。宮崎さんは試写を見て泣いてしまったそうだけど、泣けるかどうかと聞かれたら「泣く前に終わってしまった」と言う言い方があってるかもw



上映時間は2時間半。主人公堀越二郎が自分で設計した飛行機を操縦する所から映画は始まるのだけれど、この夢の描写が二郎の転機に合わせて実にいいタイミングで挟み込まれる。飛行機で始まり、飛行機で終わる。この映画のもう1人の主人公はまさしく飛行機だと言ってもいいと思う。今風に言えば二郎は、鯖の骨の曲がり具合から飛行機設計のヒントを得るほどの飛行機オタク。

映画を見た多くの人が印象に残ったであろう関東大震災のシーン。巨大な蛇数匹が地を這うような描写が不気味で、大地の怒りと呼ぶに相応しいものだった。「昭和を描くにはやはり関東大震災からでないと」と宮崎さんが言っていたのも頷ける。やがて訪れる金融恐慌、満州事変、日中戦争を経て第二次世界大戦へと突入していく歴史の流れは、やはり大震災が大きなきっかけになったはずである。
飛行機=戦闘機と位置づけられたこの時代を描いていながら、戦争の直接的描写は殆どない。とにかく飛行機は色んな物がいっぱい出てくるけど。

偶然にも同じ汽車に乗り合わせた事で、二郎は里見菜穂子と運命の出会いを果たす。その後地震が起こって被災し、彼女を無事家まで送り届けた後二郎は名乗る事もせずその場を立ち去る。
時は流れ、度重なる試験飛行の失敗で失意の内に軽井沢へ休暇に来ていた二郎は、同じく軽井沢に来ていた菜穂子と10年ぶりに再会する。菜穂子にプロポーズする二郎は当然創作なのだろうけど、淡々としていながら確かに熱いものを秘めていて、この辺が唯一の盛り上がりなのかなと思った。

母を結核で亡くしたと言う菜穂子は、奇しくも同じ病にかかっていた。それでもいいですか、と二郎に問う菜穂子は、2人の将来のために高原病院で療養生活に入るが、二郎恋しさに病院を抜け出し、東京へ戻ってきてしまう。義父からの知らせで東京駅で菜穂子を捕まえた二郎は上司の黒川に菜穂子と一緒に暮らしたいと頼み、急遽黒川夫妻の立会いの元祝言を挙げ、晴れて夫婦となる。
結婚しても病気のためほぼ寝たきりの生活を送る菜穂子。2人の時間は多忙な二郎が帰宅してから寝るまでの数時間しかない。帰っても設計図を広げ仕事をする二郎の傍らで「そういう時の二郎さんを見ているのが1番好き」だと言う菜穂子の手を握りながら、もう片方の手でスケールを使う二郎が「もう離してもいいかな」と問うと「ダメ」と答える菜穂子のやり取りが新婚さんらしくてとても初々しい。
けれどその甘い生活は突如終わりを迎えた。菜穂子は書置きを残し二郎の元を去っていった。黒川夫人の「1番綺麗な時を見せておきたかったのね」と言う言葉で、菜穂子の命が長くない事がわかる。二郎と過ごした生涯で1番美しい時間を抱きしめるかのように歩いていく後姿が胸に迫ってくる。菜穂子の最期は映画の中ではっきりとは描かれなかったけど、ラストシーンの夢の中での登場で、そこは察してあげてくださいと言われたような気がした。

菜穂子が去ってしまっても戦闘機の設計を続けた二郎は、ついに零式艦上戦闘機(零戦)のテスト飛行に成功する。彼の作った美しい飛行機はやがて戦地に飛び、そして一機も帰って来る事はなかった。カプローニとの夢の中で、破壊された零戦が一面に広がる草原を歩きながら二郎は「一機も帰って来ませんでした」と呟く。涙を流す事も憤る事もなく、ただ淡々と事実を告げる。

二郎役の庵野さんは、トトロのお父さん役の糸井さんに負けないくらい棒だったけど(酷)その訥々とした喋りがこの物語に必要だったのだろうなと思う。唯一感情が出ているなと思ったのは菜穂子とのシーンくらいですね。菜穂子役の瀧本美織さんと本庄役の西島秀俊さんは上手かったし、黒川さん役の西村雅彦さんはいい味出してた。二郎と菜穂子の祝言の席で言葉に詰まって思わず涙が、なんていい上司だなぁ。

偶然にも夕べのNHKEテレ「SWITCHインタビュー 達人達(たち)」で、宮崎さんと作家の半藤一利さんの対談を見ていたのですが、声に拘る理由として「堀越二郎はよくしゃべる人間じゃないから存在感が大事。演技してもらうよりぼそっとしゃべる方がいいから、庵野がいい。この人は芸達者だとか言われる人には納得できない」と言っていて、言う事に全て納得できる訳じゃないんだけど、一理あるかもなと。かといって、明らかに不慣れな芸能人連れてくるのはやめて欲しいけど、これからも「私生活で存在感のある人」なら使うと言う謎な選択肢は続くんだろうな。

映画見終わった後って大なり小なりテンション上がってるものなんだけど、これはすんなり現実に戻っていけたなーと言う妙な後味が(笑)菜穂子が亡くなるシーンがあったらきっとやるせない気分になっていたと思うけど、「えっ、ここで終わりなの?」的な引き際のよさもあったのかなとは思う。
音楽もよかったし、抒情的な美しさのある映画でした。「生きねば。」と言う短いけれど重みのある言葉が今の時代だからこそ響いてくる、そんな気がします。


有妃 | 映画、舞台 | - | -
プリンスアイスワールド2013 名古屋公演
5/12(日)11:00からの公演を見てきました。

【出演者】
八木沼純子 with プリンスアイスワールドチーム
荒川静香/本田武史/太田由希奈
フィオナ・ザルドゥア&ドミトリー・スハノフ
【ゲスト出演者】
鈴木明子/村上佳菜子/無良崇人/織田信成/デニス・テン

追加ゲストでデニス・テンくんが来ると知った時は叫びましたねー。てか、ぶっちゃけモリコロパークって一口に名古屋と言ってもハズレもハズレの場所なので、よく来てくださいましたと言いたかったです。

とりあえず覚書として纏めてみましたが、日にちも経っちゃってるし出場順はあやふやだし内容もすでに忘れかけちゃってるんですが、おかしいと気づいてもぬるくスルーしてやってください。あと、プログラムと曲に関しても疎いですのでその辺も。



会場に入った時、常設リンクだけあって「さむっ」でした。席はスタンドだったのでダウン着るほど寒いわけじゃなかったんですが、じっと座っていると足元から冷えました。
スタンド席は前2列が柵があって見にくいので元々売られてなかったっぽい。と言うか、後ろの方は明らかに招待された人だったなぁ。チケット当日券も出てたしね。SS席も後ろの方は埋まってなかったし、選手が入退場する両端のエキサイティング席は前一列開いてた。
で、まだ10:30頃なのに皆揃いも揃って弁当かっこんでるって…えー、アイスショーってこんな感じなんですかと。どこの会場もこんななの?正直びっくりしました。
それと館内にトイレが一箇所しかなくて、すでに激混み…(^ω^;)元々何も持っていってなかったんだけど、ここで飲み食いは極力避けた方がいいなと言う結論。

11時ちょうどに鐘が鳴り、ショーがスタート。

トップバッターは村上佳菜子。オープニングからそのままの流れで演技開始。声援があちこちから飛んでる。ショーと言うよりは競技会見てるみたいでジャンプもスピンもステップもしっかり出来てた。演目はゾロなのかな?黒いマント持ってたし、かなちゃん今年ははっきりした色の衣装使ってたのもあって、今日の黒も大人っぽかったです。

織田信成。演技開始直前に演出で氷上に画像投影されてた。ファンなのか何人かの大きな歓声が飛ぶ。スケーティングが実に滑らかでどこまでも伸びていく感じ。織田くん更に上手くなってるんじゃないのこれ。

本田武史。ジャンプこそ控えめだけど、まだまだ若い選手には負けない!的な存在感はばっちり。長野五輪思い出すんだよねー、あの時は現役で頑張ってた2人が今や本田先生と田村(岳斗)先生だもんね。

単独演技の合間合間にプリンスアイスワールドチームの群舞が入る。時にはコメディタッチのようなものもあって楽しい。曲調によってライトの使い分けが綺麗。
八木沼さんのソロは3回くらいだった(ような)。全体を通してジャンプは控えめにしてるんだなと思った。指先まで行き届いている演技が素晴らしい。あれでアラフォーだなんて信じない← 今年の公演でチーム引退するそうで、お疲れ様でした。

無良崇人。むらくんと言えばジャンプなので、ジャンプ来る?と言う滑りの時には皆が待ち構えている雰囲気。3A高かったー。地元選手なのでと言う事と、今季のむらくんの活躍を思えばやはり歓声は大きい。まぁ理由はそれ以外にもあったけどな。

途中20分の休憩。その間に選手に渡す花を買いに走る。
後半はチームの群舞からスタート。ゲロッパとかabcのメドレー演目が見てて楽しい。

太田由希奈。ゆきなちゃんもすっかりプロのスケーターですね。曲がタンゴでプログラム自体が大人っぽく映えて見える。5/11はヴァイオリニストの古澤巌さんの生演奏でコラボしたそうなんですが、今日は映像と録音でした。

フィオナ・ザルドゥア&ドミトリー・スハノフ。何かもうアイスショーと言うよりはアクロバットショーって感じのお2人。ドミトリーさんの頭上で横向きで持ち上げられたフィオナさんが勢いよく回転するわ、足を持ってぶん回すとかびっくりし通しでした。あと、フィオナさんの衣装がセクシーすぎてだな…後ろとかもろTバックだったんだもん。

鈴木明子。曲は映画「ノッティングヒルの恋人」からElvis Costelloの「she」。あっこちゃんの真っ白なコスチュームはこの所なかったから返って新鮮。演技はしっとりと美しく。声援は当然の事ながら多い。

デニス・テン。カザフの国旗振っている人いた。衣装もカザフの民族衣装。曲も民族音楽っぽい感じがしたけどどうなんだろう。力強い音楽でした。体はキレてましたね。ゲスト男子は3人とも上半身は白の衣装で合わせたのかと思った。

このあとのチームの群舞は船に乗って航海する演目。沈没しないタイタニック、みたいなwその流れからトリの荒川静香。曲は映画「タイタニック」主題歌、Celine Dionの「My Heart Will Go On」荒川さんも青系の衣装がよくお似合い。イナバウワー美しすぎてわたしの周りもため息零れてました。八木沼さんもしーちゃんがいるから安心して引退できるだろうなと思うほどに貫禄の演技でした。

フィナーレはレ・ミゼラブルメドレー。1曲目はちょっとわからなかったけど「On My Own」「Do You Hear the People Sing?」と言う流れだとさすがに感動する。
ゲストも全員登場して、全方向を向きながらお客さんに挨拶。織田くんと無良くんは2人でクワド飛んでましたが織田くん転倒で無良くんは両足着氷っぽかった。ああ無理しなくていいよー、みたいなw
あっこちゃんがキル・ビルの衣装で出てきてくれたので大喜びでした。あのかっこいい片足ブレードも見せてくれて会場興奮の渦。

フィナーレが終わって退場する時、スケーター全員が幕の前で挨拶して、幕が閉まると言う所で、後ろから押されたかなちゃんとあっこちゃん。二人で何とか耐えててよし、あと、ちょっとで閉まる!と言うタイミングでその二人じゃなく、テンくんが華麗に幕の間から登場しててお客さん大うけしてましたね。
で、かなちゃんも幕の外に押し出されて、テンくんとかなちゃんがエレガントに挨拶して退場しました。拍手喝采。

ふれあいタイムはプレゼントやお花渡したい人でごった返してました。荒川さん細い上に顔ちっちゃい。むらくんにはベビーグッズが集中してたなぁw無事あっこちゃんにお花を渡す事が出来たけど、何もいえなかったのがくやしい…織田くんには握手していただきました。手大きかった!結構がちっと握ってくれたので返ってこっちがびっくりしました。
織田くんむらくんかなちゃんあっこちゃん、テンくんはわたしたちが帰るまでまだファンの人と握手したり写真撮ったりしてた。

花はかなちゃんが1番多かった気がする。織田くんのファンからのものは風船使ってあったりでかなり個性的なものもあった。関西から遠征してきたのかなって人もいたし。
こういうリキ入ったものを見てたら「宝塚もこんな感じなのかな」なんて思えてきたり。

とりあえず勢いで写メったものたち。



かなちゃん背高かったよー。



テンくんちょっと陰になっちゃった。



お花渡した直後にせっかくカメラ目線になっていただいたのに、わたしの指が入ってしまうとか…もう…



ツーショット。



面白いくらいベビーグッズ責めにあってましたw頑張れパパさん。



握手してくれてありがとう殿!大きい手でした。

パンフ見てたら、羽生くんと小塚くん載ってたけどどこも出ないよねーうーんと思ってたら、小塚くん東京公演IN来ましたね。2人とも怪我上がりだし慎重に決めてるんだろうな。

今度行く事があったら是非頑張ってエキサイティング席で見たい。

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