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姉の結婚 6 / 西 炯子
無限堂遙から東京に来ないかとの誘いを受けるヨリ。
離婚に向けてある決断を下し動き出す真木。
不倫相手の身勝手さに心揺さぶられる理恵。

6巻は3人の過去が明かされる。真木と父の関係、ヨリと父の関係、理恵と不倫相手の関係。三人三様の過去が描かれている中で共通していることは「心から望んだものを手に入れられなかった」と言う事実。

真木との不倫関係を清算し、図書館の仕事をこなしながら町おこし事業やエッセイの執筆に打ち込むヨリ。友人の新谷から再婚の話を聞かされたり、実家からはルイの結婚の件で呼び出されたりと色々周りが騒がしい。一方では無限堂遙に言われたことがずっと気にかかっていた。
東京の大学を受験したいと言ったヨリに対して、厳格な父は彼女の気持ちを真っ向から否定した。親の言うことが1番正しいと信じて疑わない父の傍にいたら息が詰まってしまう、そう思っていたヨリは初めて父に逆らい東京の大学に進学する。本の虫で大学でも1人の行動が多いヨリは友人もいない。物珍しさでたまに声をかけてくる男子は自分の体が目当てなのだと思い込んでいた。司書という職業を選んだのは一人でもさほど問題なく、いつも好きな本に触れていられるからだ。そんな毎日の中で声をかけてきた1人の男とヨリは恋に落ちる。しかし男は妻帯者である事をヨリに隠して彼女と付き合っていた。愛を求めれば得られない事に苦しみ、得れば失う事に苦しむ。その日からヨリの相手は妻帯者か彼女持ちばかりになった。結婚を口にしなければ全てが上手くいく。しかし彼女は自分が妊娠したことがきっかけで相手と別れる事になり、更に自分の住んでいたマンションが火事を出したことで東京での生活に別れを告げようと決める。自分の居場所を求めてやってきたはずの東京は、去っていくのにもう何の未練もなかった。

真木は偶然にも一緒になった天野と姫ノ島へ向かう船の中にいた。真木は問わず語りにある少年の話を天野に話して聞かせるが、天野にはそれが誰の事なのかわからない。島にただ一つある診療所へ連れて行かれた天野は、1人の初老の男と対面する。若い女と連れ立っているその男こそ真木の父親だった。島についてから歩く道すがら聞かされた1人の少年の話。その少年とは真木の事だったのだ。自分が熱を出して瀕死の状態にあった時、父は母でない女の所にいた。その事が原因で離婚した後も父の女癖の悪さは治らないままだった。彼は常に女性を選び、息子である自分を必要としてはくれなかった。その事が真木の中で「常に誰かの一番でありたい」と言う強い思いを生んだ。願っても願って手に入れられなかった肉親の愛に見切りをつけた真木は「大切な人のために愛を乞うことはやめる」と口にする。

ある日、ヨリの務める図書館に何の前触れもなく無限堂遙が現れる。中崎観光がしたいと言う無限堂にヨリは有休をとって付き合う。修学旅行のようにはしゃぐ無限堂遙は訪ねて来た理由を聞かれ「君が離れたくないという故郷を見に来た」と言う。そして改めて自分の仕事を手伝って欲しいと申し出る。仕事からプライベートの事まで矢継ぎ早に雇用条件を出してくる男にヨリは戸惑いを隠せないが、無限堂が本気で自分を東京に呼ぼうとしているのだと実感する。故郷に縛られたまま動けないでいるヨリが歯がゆく、その才能を買っている無限堂遙は「返事は半年後でも一年後でも待つ」と話す。

島から帰った真木はある朝理恵に離婚を切り出したが、相手にもされない。理恵にとって真木は「一生ものの持ち物」であり、医者の妻でありたい彼女に手放す事は考えられなかった。好きな女がいるのは知っているが、愛で結婚しようと足掻いている自分の夫はバカで間違っていると不倫相手の前で糾弾する。長い不倫関係は学生の頃から続いていて、何も知らない短大生だった自分を好きだと熱く口説いておきながら男は別の女と結婚した。そして自分が師範の生け花教室には男の娘が通ってきている。顔を見るたび死んでしまえばいいと思っている事は絶対に口にしない。
理恵との不倫がここまで続いているのは結ばれない関係だからだと男は嘯く。そして耳元で「僕の理恵」と甘く囁き、彼女を動けなくしていく。例え紛い物の愛であろうと失いたくない理恵は男の前で物わかりのよい女を今日も演じる。

真木は天野に紹介された弁護士に離婚の件で相談するものの、結婚する時の条件や経済状況から簡単な事ではないと言われてしまう。離婚せずに愛人の関係を続ければいいと言われたが真木の決心は固く、彼はかねてから考えていたある事を実行しようとする。

図書館にやってきた八木沢仁美は、最近真木の様子がおかしい事をヨリに告げる。パチンコ屋に出入りしたり、水商売風の女と遊び歩いていたりと、真木のおかしな行動は色んな人に目撃されていた。仁美は真木にあって話を聞いてあげて欲しいとヨリに頼むが、真木を忘れたいヨリには当然気の進まないことだった。この街にいる限り真木との恋も終わった事にはならない、その事実が重くのしかかる。

真木に月に一度の食事会をすっぽかされた理恵は、焦燥感を募らせると共に真木への怒りをあらわにする。が、彼女には思わぬ出来事が待ちかまえていた。

最後の展開はまさに青天の霹靂と言うか、こう来たかと言う感じでしたね。真木との生活も危うくなり、不倫相手にも煮詰まってきた理恵がどういう選択をするのか非常に興味あるところです。
真木が天野に「いつも誰かの一番になりたかった。だが欲しがってばかりで得られなければ、愛は辛く悲しいものになる」と言うのですが、それは3人に共通している事であり、愛に裏切られ続けた末、目の前にあるものに縋らざるを得なかった事も大きいのではと思います。
ただこの人たちは大人の成りをしていながら精神的には全くの子供です。これは彼らが求めた愛に裏切られ傷つけられ、それを今でも引きずり続けている事に大きな原因があって、大人になった今でも全く先へは進んでいないのです。彼らはまずそこから始めなければならないと思います。実際に真木は父からの見返りを求めるのをやめましたが。
「ルイの思う幸せは結婚」と認めつつも、自分には絶対に怖くて出来ないと思うヨリ。彼女の寄る辺なさは、選択肢はすでに目の前にあるのに失敗を恐れる余り避け続けていることだろうと。今度失敗したら恐らく自分は立ち直れないだろうと薄々感じているからかもしれません。
逆にルイは自由奔放なのに結婚観は意外と常識的、迷う事無く自分の信じた選択が出来ると言う点で強いなぁと思います。ゆうとくんにすごいベタなプロポーズせがんで、それを街中でやってのけたゆうとくん男らしかったー!


有妃 | 漫画 | - | -
マギ 19巻 / 大高 忍
 2カ月連続のコミック発売。表紙を飾るのは魔装姿のアリババです。
逆に裏の表紙誰?と思ったら紅覇でしたね。こんな色の魔装だったとは意外w

壮絶な戦いで両軍ともに傷つき、疲弊しきったレーム帝国軍とマグノシュタットの魔導士軍、そこへ漁夫の利を狙う形で侵攻してきた煌帝国。
マグノシュタットの「魔導士たち」を守るため、助けを求めてきた非魔導士たちを蹴散らし、モガメットは5等許可区の最深部へ向かう。そこには夥しい数の黒いルフが蓄えられていた。そのルフを使い全てを終わらせようとするモガメット。それは自分自身の「堕転」を意味していた。
自分の命があと数日で終わる事を知ったティトスは、自分がこの先何を優先すればいいのか選べない。その苦しい胸のうちをアラジンに打ち明けるとその思いを理解したアラジンは、またいつか一緒に戦おうと告げる。

マグノシュタットへ向けて進軍を続ける煌帝国・練江覇の元へ突如現れた黒いジン数体。放たれた黒いルフは一瞬で軍勢の大半を消し去ってしまう。自らの大刀で迫る黒いルフの流れを堰き止めた江覇は魔装し戦うが、ジンが何度倒しても再生することがわかると自ら極大魔法を放ち、一気にかたをつけようとするものの自らの魔力が尽きてしまう。そこへ新たな黒いジンが現れ、再び煌帝国軍に襲い掛かる。
渾身の力で自らの軍を守ろうとする江覇。押し潰されそうになる軍勢を救ったのは「魔装アモン」を使いこなせるようになったアリババだった。アラジンと共に戦場に現れた彼は「アモール・ゼルサイカ」で一気に3体のジンを焼き尽くす。しかし次々と送り込まれる大量のジンはきりがなく、意を決したアリババが極大魔法を放とうとした瞬間一筋の強烈な光がジンを刺し貫く。
軍勢の喝采を浴び4人の強力な眷属を従えて現れたのは、煌帝国第一皇子・練江炎その人だった。

凄まじいまでの力で瞬く間に黒いジンを焼き払った江炎。彼と対面したアリババは、「自分は江覇を助けるためにこの戦場に来た」と言い、周りを驚愕させる。祖国バルバットの事実上の支配者である江炎に自ら名乗り出る事は、アリババの最低の矜持でもあった。その気持ちを見抜いた上で、江炎は弟を助けてくれた礼を言い、彼の臣下たちはアリババを軽蔑しながらもその強かさに舌を巻く。

一方レーム軍の方にも黒いジンたちが差し向けられていた。負傷兵を撤収させたシェヘラザードは自分の持てる最後の力で黒いジンを倒し、アラジンたちを助けようとする。その背後には彼女と共に戦おうとするファナリスたちの姿もあった。ティトスの幸せを願いながら、シェヘラザードとファナリス軍は襲ってきた黒いジンとの戦いに挑む。
自分の取るべき道に迷い続けるティトスは、マルガの感謝と励ましの言葉に心を大きく動かされる。そしてマルガと共にモガメットの元へと向かう。

堕転してしまったモガメットと対面し、憎しみの中に非魔導士と分かり合えなかった深い悲しみを見たティトスは、モガメットを黒い魔力炉から救い出すためにシェヘラザードが14年間与え続けた魔力を解き放つ。体から放たれた膨大なルフは5等許可区を包み込み人々を救い、モガメットと黒いルフを断ち切ることに成功するが、巨大な魔力炉は貪欲に魔力を消費し続けていた。そして炉が生んだ「地獄の扉」から何かが現れようとしていた。
そしてアラジンも西方の空に穴が開いてしまった事を知る。それが来れば世界は滅びる――アラジンの一言で現れたジンたちの願いを受け、王の器たちは一路マグノシュタットへと向かう。

19巻ではアラジンが最も恐れていた地獄の扉・暗黒点が開いてしまいます。莫大な黒ルフと魔力の結晶体である「依り代」が現れれば世界は確実に崩壊の一途を辿る。これこそがアル・サーメンの最終目的であり、その元になる「炉」を作ったのが人間である事が何とも言えず皮肉です。
アラジンは難しい戦いになることを承知で、アリババや王の器たちの力を借りてアル・サーメンに立ち向かう決意をします。

ティトスは残り少ない時間の中、自分が助けた少女の言葉に救われたことで、愛憎に苦しむモガメットの魂を救いたいと望んで自らの命を賭け、モガメットはティトスの言葉で非魔導士を憎む真の理由を知り、シェヘラザードは「自分の息子」が選んだ結末にレームのマギの顔を捨て、母親としての怒りと悲しみを露わにしてジンと戦います。
色んな人たちの様々な思いが交錯し、それが物語に彩りを添えていてドラマチックですらあります。

そんなドラマチックな展開の中で、煌帝国の「王の器」たちが勢揃いするシーンは身震いしますね。あの見開き2Pをアニメで見たらぞくぞくするだろうなと思います。特に今回は紅覇の人となりがわかって、なるほどと思いました。彼は醜く穢らわしいと見下されてきた者たちや、奴隷より賤しいとされてきた身分の者たちに手を差し延べ居場所を与えた救世主であり「日陰者たちの王」であったわけですね。確かにちょっと変わった嗜好の皇子だとは思ってたけど、煌の一族なだけに元々人の上に立つ素質は十分持っていたという事でしょう。
それぞれの王たちと、それを選ぶジンたちにもさまざまな思いや性格の違いがあるという事が19巻ではよく理解できます。レラージュが紅覇を王に選んだのも、紅炎とは別の素質を見抜いていた事に他ならない訳で、自ら日陰を行こうとする紅覇と彼の臣下たちの行く道を見ていたいと思わせる何かがあったのだろうと思います。

面白かったのはアラジンと紅炎のやりとりですね。白瑛が以前紅炎の事を知識欲の塊と言っていたような(何巻かは忘れましたが)。真実を手に入れると言うその飽くなき追究心は大いにアラジンをびびらせますが、世界の危機に背に腹は変えられないと、世界の全ての真実を差し出す事を条件に協力する事になります。シンドバッドよりは何を考えているのかわかりやすいとは思うんだけど、欲望に忠実なだけに確かにヤバイと言えばヤバイw

それにしても白龍…やっぱり来ませんでしたね…モガメットが依り代として失敗した以上、今度は彼がそうなってしまうのか…条件が揃いすぎているだけにね。ってこれ、18巻の感想の時も書いてたような気がする。


有妃 | 漫画 | - | -
マギ 18巻 / 大高 忍
 表紙が誰なのかマジでわからなかったんですが、ムー団長だったんですね。読んでみて初めてわかりましたw
アニメ2期に登場するキャストも発表になって、ホント楽しみです。こんなにわくわくするの久しぶりかもしれない。

マグノシュタットによる魔法の圧倒的力を見せ付けられたレーム軍は、人の手によって作られた火薬を使った攻撃を開始する。シェヘラザードの魔法に頼る事なく、レームの民の力のみで作り上げられた「兵器」は予想を遥かに上回る効果を発揮し、非魔導士を見下していたモガメットを戦慄させる一方でついにマグノシュタットの決壊を破ることに成功する。
モガメットは魔法道具を使った攻撃に転じながら、自ら集めた黒いルフを集合させジンを発動する。その莫大なエネルギーは一瞬でレーム兵たちを塵にしてしまうほどの威力をもたらした。そこへ戦局が危うくなるのを見過ごせなかったファナリス兵たちが姿を現す。

ファナリス兵団がたちまちマグノシュタット兵を血祭りに挙げていく一方で、ムーはティトスにレームへ帰るよう説得するが、ティトスは断りレームと戦う方を選ぶ。「大切な人たちを守るために戦う」と言うティトスに、ムーの放った「お前は化け物だ。人間になんかなれない」と言う言葉が心を抉る。時間の流れも、体のつくりも、与えられた運命も皆とは全てが違うのだと言う残酷な言葉に抗えず、動けなくなってしまったティトスの元へアラジンが現れる。裏切り者と罵られ、打ちひしがれるティトスにアラジンは「一緒に戦おう」と手を差し延べる。

マグノシュタットを手にしようとするレーム軍に対し、一歩も引かない覚悟の魔導士たちの戦いは熾烈を極める。ファナリス団の攻撃で防御魔法は次々と破られ、アラジンとマイヤーズの放った水と雷の魔法で一旦有利に立ったものの、ムーの金属器発動によって再び壊滅状態に追いこまれてしまう。やがて結界にまで迫った彼らの前に現れたのは、マギの力を解放し三体の砂の巨人を操るアラジンだった。砂の巨人たちはなおも攻め込もうとするレーム軍の前に立ちはだかり、自らが砂となってレーム軍を海岸まで押し戻してしまう。
一方、船の上で戦況を見守るアリババは海岸まで届いた威嚇射撃を目の当たりにし、それがアラジンの放った「灼熱の双掌(ハルハール・インフィガール)」だと確信する。

砂によって海岸まで戻されたレーム軍は、アラジンの訴えにより戦う心をくじかれ戦意を喪失しつつあった。そこへ魔装したムーが放ったバルバドスの剣が再びマグノシュタットを襲う。対峙したアラジンの杖をも砕くほどの強さを見せ付け、最後の極大魔法は容赦なく市街地を狙い振り下ろされる。誰もが死を覚悟したその瞬間、その剣を受け止めた者がいた。アラジンの目の前には魔装したアリババが立っていたのだった。そして、疲労困憊したファナリス団の前に、王宮にいるはずのシェヘラザードが現れる。

アラジンの「これ以上モガメットを追い詰めないで欲しい」と言う訴えを聞き入れたシェヘラザードは戦いを休戦させ、アラジンとアリババにティトスを交えた会談を申し込む。再会を喜び合うアリババとアラジンを見るシェヘラザードの顔には笑みが浮かんでいた。268年と言う長い時を遡りながら、彼女が仕えた主の事を懐かしく思い出していたためだった。
シェヘラザードはティトスだけでなく、自らも分身体である事を告白する。問われるままにアラジンはかつてアルマトランで起こった戦争を「ソロモンの知恵」によって見せられた事を打ち明け、争いあう事によってアル・サーメンが再びこの世を混沌に陥れようととしていると話す。
ティトスはシェヘラザードから、本体の寿命が尽きかけている事を知らされ愕然とする。本体が亡くなれば、自分も分身体のシェヘラザードもルフへ還り、肉体は跡形もなく消えてしまう運命だった。夜明けを待ってレーム軍の撤退を決めたシェヘラザード。戦争の終わりを告げられたアラジンとアリババの安堵も束の間、煌帝国がマグノシュタットへ侵攻したとの伝令が入る。

17巻では強い人だけどお茶目な部分もあるのがムーというキャラだと思っていたんですが、ティトスに対しては容赦なくて(レームを裏切ったと言う事も影響していそうですが)、顔は笑ってるのに目が笑っていない。さすがに「お前は化け物だ」発言はどうかと思いますが、不自然である事=俺たちも と言っている辺りティトスの知らない秘密がまだあるのでしょうか。
レーム帝国は軍事国家である事に変わりないんですが、それでも人間としての個が認められていて幸せな国なんだと思います。それはシェヘラザードと言う母なるマギがいるからに他ならないんですが、彼女も決して万能ではなく、国を愛するが故に寿命を延ばし、200年もの長い時の中で悪い出来事から目を背けたり知らない振りをした事もあったのだと、分身体であるティトスに告白しています。この辺の会話は彼女も悩める一人の人間だと言う事がとてもよく伝わってきました。
アラジンとアリババの会話を見ながらつい笑ってしまったのも、国と人を愛した将軍の思いが彼女の中で今も脈々と受け継がれているのでは、と思います。

サンデー本誌では今週号でマグノシュタット編は終了しています。コミックになるまではまだ先がありますが、来月もコミックが出るそうなので、話もだいぶ繋がりそうです。楽しみ〜
白龍はやはりアリババたちとは違った道を行くんですね…彼がどうか暗黒点にならないようにと祈るばかりですが要素が揃いすぎているだけに心配。

有妃 | 漫画 | - | -
マギ 17 / 大高 忍
マグノシュタット編もいよいよ佳境。

5等国民たちが住む居住区へ侵入したアラジン、ティトス、スフィントスはコドル1へ昇格した魔法使いたちが招かれるというモガメット学長の訓示を聞く。それは学長自らが辿ってきた、非魔導士たちによる魔導士への迫害の歴史に基づく徹底した思想教育だった。ティトスの様々な抗議を諭しながら、普通の人間である非魔導士(ゴイ)を「家畜」と言い放ち、魔導士のみの国を作るべきだと説く学長に、皆は次第に引き込まれていく。アラジンはそんな学長を見ながら、この人は魔導士でない人間は、もはや同じ人間に見えていないのだとを悟る。
学長の計らいで、ティトスは5等許可区で知り合ったマルガという少女と暮らす事になる。マルガはティトスを実の兄のように慕うが、やがてそれがシェヘラザードの分身であるティトスの「もっと生きたい」と言う気持ちを強く刺激していくようになる。

優秀な生徒だけが受けられると言う研究室(ゼミ)形式の授業の推薦状を貰ったアラジンは、参加したゼミで黒いルフを意図的に生産し、人工生命体を作っているのを目の当たりにする。それはアリババやモルジアナとともに戦った黒い「ジン」そのものだった。アラジンはその事からアル・サーメンとマグノシュタットとの繋がりを確信する。

シェヘラザードからの命でスパイ活動を続けるティトスは、自分に残された時間が少なくなっている事に焦燥感を抱いていた。マルガを始め、アラジン、スフィントスと過ごした時間は、人形である彼にとって想像できないほど楽しく、充実したものだった。それらを失いたくないと強く思い始めた彼は学長の元を訪れ自分の正体を明かした後、「ボクは死にたくない」と訴える。激しい葛藤のためルフが暴走するのを止めようとしたモガメット学長の前に、ティトスの体を借りたシェヘラザードが現れる。

シェヘラザードはレーム帝国の属州となるか、煌帝国の属州になってレームと戦うか、2つの選択を迫るがモガメットは断り、魔導士であるティトスを救うためにもレームと戦う事を宣言する。
開戦前夜、アラジンはモガメット学長の口からアル・サーメンへ魔法道具が横流しされていた事実を知る。罪もない人々がそれで傷つき死んでいった事に怒りを感じながらも、魔導士たちを人一倍愛する学長の心に触れ戸惑うアラジンは、国を守るために力を貸して欲しい、と頼まれる。
一方、レームとマグノシュタットの開戦を聞いた煌帝国第三皇子・錬紅覇は、マグノシュタットへ向かって兵を進め始める。そしてマグノシュタットへ向かうレーム帝国の船の中にはアラジンとの再会を願うアリババの姿もあった。

例え守りたいものが違っていても、皆が己の正義を信じて戦っているのだなぁと言う感じ。学長は虐げられてきた魔導士たちを救いたいと望み、ティトスは魔導士として生きたいと望んだために結局レームを裏切る事になり、アラジンは非魔導士を人として見ない学長を間違っていると思う半面で、それを否定し切れないでいる。勿論レームの正義もあれば、煌帝国の正義もある。ただ、 誰が正しくて誰が誤っているのかは、まだこの時点では誰にもわからない。
マギは少年漫画のテーマとしては重い方だと思うんだけど、読んでる自分は大概大人なので成長していく上で避けては通れない人間の暗部に立ち向かう姿を見ていると「頑張れよ」と言いたくなる。

17巻で1番びっくりしたのは、レームのファナリス軍ですね。あんなにいたんだw、みたいな。モルジアナもマスルールも知ったらさぞかし驚くでしょうが…そう言えば BLEACHのグリムジョーみたいな人いたなwアリババもカシムのルフと統合できたし、腕に傷までこしらえて逞しくなったようで何より。ムー団長は強いのに何気にヘタレな所がツボですね。

サンデー本誌の方では、原作が3ヶ月休載になっててその代わりシンドバッドの外伝が連載されてるようですね。わたしの記憶では紅覇軍が複数のジンを発動したマグノシュタット軍に追い詰められてたところへ紅炎お兄様が颯爽登場して終わってたような。
休載は作者さんの都合なのかな。正直本編再会が待ち遠しいです。白龍どうなった白龍。秋にはアニメ二期も始まるので、それまでにちょっとでも話が進んでくれたら嬉しいんだけど。


有妃 | 漫画 | - | -
姉の結婚 5 / 西 炯子
 真木と別れ、川原との縁談も破談になったヨリは、県が推進する土佐島プロジェクトのリーダーになる。新川朋子が言った「無理に忘れなくってもいいよ」と言う一言を噛み締めながら仕事に取り組み、やりがいを感じるヨリ。
打ち合せの帰り道、スーパーで一束だけ売れ残っていた花をヨリからプレゼントされた真木。大学生だった6年前、花ノ島で医者を勤めていた時の事や、初めて妻・理恵と見合いをした時の事を思い出す。

最初から打算塗れの結婚だった。20年経ってもヨリの事を忘れられない真木はもう二度と会う事もないだろうと教授の勧めもあってお見合いをする。その相手はヨリに酷似していた。
大学の教授と長い不倫関係にある理恵にとっては結婚相手など誰でもよく、実家と自分の体面さえ保てればよかった。自分に「病院の娘」「医者の妻」と言う肩書きさえあればいいのだ。
彼女は夫となった真木に跨りながら「結婚は愛ではない」と言う。真木が「皆が羨むような夫でいる事」が理恵の望みだ。だから夫の年齢も誕生日も覚えていなくても、月に一度のホテルでの食事会を欠かす事はないし、第三者の視線を浴びながらシャンパンで乾杯をする事もやめない。
花ノ島最後の診療の日、結婚相手はどんな人かと聞かれて理恵の事を「とても寂しい人だよ」と答える真木。彼女が望んでいる「愛」はどう足掻いても手に入れることは出来ない。「病院の娘」であり「医者の妻」と言う自分のテリトリーから頑なに出てこようとしない理恵とは、本気で語る事も出来なければ、本気で傷つけあう事も出来ない。

一方、ヨリが見てしまった真木の路チューの相手八木沢仁美は事あるごとに真木に接触し、気を引こうとするがことごとくなしの礫に終わっていた。が、ひょんな事から雑誌の書評を書いたヨリと図書館で知り合う。帰国子女のため大学でどこか浮いている存在である仁美は、大人のヨリに憧れを持ち、何かと接触してくるようになる。
ある日仁美と昼食に出かけた先で、真木はヨリと偶然にも顔を合わせる。仁美が席を外した時交わした会話で、真木は今でもヨリへの気持ちが変わっていない事を自覚する。仁美はどうしても自分を受け入れてくれない真木に痺れを切らし、その気持ちを確かめようとするが、真木のある一言で彼の想い人がヨリであることを知ってしまう。

土佐島プロジェクトで上京したヨリは、かつて自分を口説こうとした作家・夢幻堂遥と再会する。彼はヨリの書評を褒める傍ら、「東京においで」と彼女を誘う。
一方真木は理恵と食事をしたホテルで、かつての大学の同級生である天野と再会する。

夢幻堂先生が食事中ヨリにこんな事を言うんですね、「現実の肯定ばかり上手くなって、それで上手くやれてると思っているのかもしれないけど、実はいつもどこか満たされてなくて、でも自分が本当に欲しいものに手を伸ばす勇気はない」
真木も理恵も全く同じではないか、と思う。再会して僅かの時間で仮面夫婦であることを見破った天野はさすがと言うべきか。しかし真木はともかく、理恵はその辺が良家のお嬢さんなせいか、常に人の注目を浴びることは当たり前で「医者の妻」として見られている事を計算し、定期的に食事をする姿を見せては周りに仲むつまじい姿をアピールしている。愛なんてものをとっくに諦めている彼女は、自分がいかに損をしないか計算し、それを着実に実行している。ある意味ブレない人だなと思う。そこまでしても最終的に教授に手を伸ばさないのは、リスクが高すぎるからだろうけど。
仁美はとんがっていると言うか(古っ)、若さだよなーと思う。ヨリに「ひとり」でも「誰かと」でも出来るって大人だと言うんですが、その大人が迷いや悩みを押し隠して日々を送っていると言う事実には気づいていない。各々が背負っているものに重さがある事をまだ知らないし、そこをわかれと言うのはまだ無理そうだから、結局彼女も井上くんの事を受け入れるのかなと思う。結局真木への気持ちは憧れだったのかな。愛している、とは口にしてたけどね。
30話での真木と天野の会話は、まさにTHEアラフォー男子と言う感じ。天野の言う事は決して打算的とは言い切れない部分もあるし、当たってるなと言う部分もある。

ヨリは…彼女こそはアラフォーにしては何のしがらみもないし、文章の才能もあるし、真木とも別れちゃったし、夢幻堂先生の言うとおり田舎にいる必要はないですね。仕事なら東京の方がたくさんあるだろうし。自分を引き止めるものはもう何もないという自由な状態が、返って二の足を踏ませる原因になっているのかもしれませんが。

ところで川原くんしっかりバツイチの先輩佐々野さんとくっついてて、あれーwwでしたが、むしろ彼の性格上姉さん女房の方が上手く行くんじゃないとか思った。お幸せに!


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