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君曜日 ─鉄道少女漫画2─

「同級生」シリーズで余りにも有名な中村明日美子先生ですが、少女を題材にしたお話を描かれても秀逸です。外れないよー

前作は小田急電鉄を舞台にオムニバスの話が7本収録されている「鉄道少女漫画」。その中の一つ「木曜日のサバラン」には、洋菓子屋の奥にある秘密の鉄道部屋に通うアコちゃんと言う少女が登場します。今回はそのアコちゃんと小平くんの曜日ごとのお話。ガンバレ高校生!←

同じ塾で偶然隣の席に座った亜子と小平。消しゴムを忘れてしまった小平は亜子に消しゴムを貸してもらう。が、何度も貸し借りをしているうちにじれったくなって、亜子は自分の消しゴムを真っ二つに折り、彼に差し出す。小平は大人しそうな外見の亜子が意外な豪快さを見せた事で、次第に興味を持ち始める。

毎週木曜日が来る事を心待ちにしている亜子。彼女が通う鉄道部屋には「あの人」が来るから。クラスメートの不倫と言う言葉に過剰に反応しながらも、叶わなくても一方通行でも恋は恋だと思っている。その一方で確実に距離を詰めてくる小平と「あの人」との間で気持ちは次第に揺らぎ始める。
感情を表に出さない(と言うか出さないようにしてる)亜子。頭に浮かんだ事を即座に口に出す小平。時にはそのずうずうしさにうんざりしながらも徐々に心を開いていく。自分の言葉に撃てば響く反応を返してくる小平との付き合いは、時に亜子の感情を混乱させる。時々心の中に現れる「あの人」の事を忘れた訳ではない。なのに日曜日に着ていく服を何度も鏡で合わせている自分がいる。

小平と出かけた日曜日、二人は迷子に遭遇する。その迷子は「あの人」と奥さんの子供だった。二人の会話から奥さんが妊娠している事を知った亜子は、その週の木曜日を最後に鉄道部屋と別れを告げる。

話の流れが淡々としているのはどの作品でもそうですね。けど出てくる人物がなかなかに濃ゆくて人間臭い。恋多き同級生のみさっちん(小学生からスリランカ人まで幅広いストライクゾーン)、小平に片想いしている持田(小平に女扱いされない自分にコンプレックス持ってて亜子の存在を気にしてる)、「あの人」はセーラー服を着ていると言うだけで亜子が気になっている(小平がしっかりしろよと言いたくなる気持ちがわかる)。いい大人が情けなくて、小平のような少年がやたらしっかりしてるって所もツボです。

明日美子先生の描かれる女性は、スレンダーで柔らかく透明感がある。胸が大きい訳でもないのに、ちゃんとエロスみたいなものがあって、少女でもそれをちゃんと感じられるのがすごい。大人のエロスと少女の持つそれは違っていて、どちらも描き分けているのではないかと思うほど。何でもない背景の中にすっと一本だけ立ってる木のような、と言ったらいいのかな。とても存在感がある。
この作品が連載されている「楽園 Le Paradis 」には、そんなエロスを醸し出す女性が表紙に描かれている。要するに胸や尻やウェストと言った局部的なものではなく、女性がふとした時に見せる無防備さがエロスなのではないかと思う。それは決して肌の露出度に比例する訳ではない。仕事で疲れた顔、オフィスで誰かからの電話をとる姿、浴衣姿で畳に寝転ぶ姿、それぞれに違うものが見える。
男性のスーツ姿に女性がクるとはよく聞くけど、女性のスーツ姿にクる男性も多いだろうよ。戦闘服とはよく言ったものです。

小平くんと亜子ちゃんの話はまだ続くっぽい?のかな?とりあえずケータイの番号まで教えあう仲になったけど、付き合うまでにはまだまだ時間かかりそうではある。

これ読むと電車に乗りたくなるんだよなぁ。駅には自分が気づくことのないいくつもの小さな物語が溢れてる、そんな気さえする。

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